奥が深い!点字の世界を初体験

子育て

小学校の体験学習に参加して、人生はじめて点字の世界に触れました。

たった1時間だけの講義で入り口しか体験していませんが、とても興味深いものでした。

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身近な商品にも点字が書かれていた!

身近にあるものにも、点字が書かれていることをご存じですか?

たとえば、下の写真にある、缶の飲み口部分に書かれているのは「オサケ」。

ジュースなどと間違えて飲まないように書いてあります。

次の画像には「ドレ」と書かれています。

ドレッシングのフタです。

意識して家のなかにあるものを見てみると、特に食品の容器や蓋に、点字が表記されていることに気付きました。

点字を読んでみよう!

点字はカタカナで書かれている

点字の世界に漢字はありません。

すべてカタカナで書かれています。

漢字がないので、教科書1冊を点字に翻訳すると、辞書くらいの分厚さになってしまうのだそうです。

点字は横書きのみ

点字は横書きのみ。

文字は左から右へと読んでいきます。

6つの点の組み合わせで様々な文字を表現している

点字は、6つの点の組み合わせですべての文字を表現しています。

アイウエオの母音が基本骨格になっていて、そこに点を足していくことで、カ行以降の文字や、「ガ」「ギ」などの濁音、「キャ」「キュ」などの拗音など、すべて表します。

点字を書いてみよう!

読むのは左から、書くのは右から

点字を書くときは、右から文字を書いていきます。

それはなぜでしょうか?

紙の裏から文字を書くからです。

点字は、ボコっと盛り上がった点が集まってできていますよね。

あれは、紙の裏から圧をかけて押し出して作っているのです。

もうひとつ、わたしたちが普段使っている文字と決定的に違うことがあります。

それは、“書く専用の文字”があるということ。

紙を裏返したときに、きちんと文字を読めるようにするには、反転した文字を書かなければなりません。

1.紙を裏返し

2.右から左へ

3.反転した文字を打つ

これで、やっと、読める文章を書くことができます。

いまでは点字プリンターというものがあってパソコンで打った文字から点字をプリントしてくれるそうですが、手で点字を書く時は、これが基本です。

点字プレートで文字打ち体験

わたしも実際に手のひらサイズの点字プレートを使って、文字打ち体験をしてみました。

プレートに紙を固定して、点打ち棒でプチッ、プチッとやっていくと、紙に小さなふくらみができて文字として読めるように!

慣れるまでは、打つ場所を探し当てるのが難しくてもどかしいのですが、慣れてくるとなかなか面白いです。

小1の長男も面白そうにやっていました。

ちなみに、文字を間違えたときは“点消し”というもので凹凸を平らにするのだそうですが、大量に間違えたときは、やり直したほうが早いそうで…。

点字を指で読むのは難しい!

さて、目が不自由な方が指で文字を読むための点字ですが…。

わたしが、指で点字を触っても、なにが書いてあるか、まったく分かりません!

どうやらそれは、点字ボランティアとして長く関わっている方々でも同じだそうです。

点字をすらすらと読まれる方は、右手で先の文字を探りながら左手をすべらせて読んでいくそうですが、目で読めてしまうと、指先の感覚ってなかなか発達しないらしいです。

***

電車に乗ろうとすると、改札やエスカレーターで点字はよく見かけます。

バリアフリー化が進むにつれ、街中で点字を目にすることも増えました。

でも、「点字」という存在は知っていても、その中身ははじめて知ることばかりで、まったくの異文化でした。

親子でたいへん貴重な体験をさせていただきました。

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