「子育て支援センターが苦手」、「行くと疲れてしまう」という人、実は多いんです。
でもなぜか、「行かなきゃ…」と思っているママが多いんですよね。
わたしも、そのひとりでした。
そのことについて、経験も交えてまとめました。
子育て支援センターとは
子育て支援センターは、子育て中の親子の交流や育児支援を目的とした場所です。
無料で使える遊びスペースを開放していて、予約なしで使える以外に、親子で集えるイベントを開催していたり、保健師や栄養士による育児相談、栄養相談などを受けられるのが一般的。
わたしの住む街では、市の施設に併設しており日曜休館ですが、実家がある街では商業施設の中にあり、日曜はパパも一緒に遊ぶ親子でにぎわっていました。
利用できる年齢も、3歳まで、未就学児まで、小学生までなど、施設によって様々な運用スタイルがあるようです。
子育て支援センターに「行かなきゃ!」と思っている人が多い理由
出産すると、そういった場所に顔を出さなければならないと思い込んでいるお母さんが少なからずいます…。
その理由はいくつかあるようです。
「ママ友を作らなければならない」という空気
なんとなく、そんな空気があります。
子どもが生まれてから子連れで外出するようになると、至るところでママ友軍団に出くわします(笑)
それが楽しそうで充実しているように見えて、「わたしには、まだそんな仲間がいない…」と焦ったり。
子どもと同世代のママと知り合いたいなら、確かに子育て支援センターは便利な場所です。
「子どもに友達を作ってあげなきゃ…」という焦り
これも、一人目の子育てで思いがちなことです。
早いうちに子どもにお友達を作ってあげないと、孤立してしまうのかな…?という漠然とした不安は、わたしも持っていました。
「行かないと情報不足になるのでは…」という不安
はじめての子だと、自分の子の成長が標準なのかどうか、よくわからない場合があります。
だから、子育て支援センターに行って、生まれた時期の近い赤ちゃんやママと交流して、ほかのママ達がどうしているかなど、情報交換をしたほうがいいかも…と思うことも。
寝返りはいつ頃したか? 離乳食はいつ頃からはじめるのか?など、不安いっぱいのはじめての子育てでは、ほかのママたちからの生の情報は確かに参考になりますよね。
子育て支援センターを利用するメリット
そもそも子育て支援センターの利用には、どんなメリットがあるのでしょうか。
ママが気分転換できる
いちばんのメリットはママが気分転換できること。
特に1人目育児は、はじめてのことだらけで疲れもたまります。
家に子どもと二人っきりでずっと過ごしていると、気分が滅入ってしまうことも。
そんなときに、同世代のママ達や、サポートスタッフのいる空間に出向くことは気分転換になります。
育児の孤立やワンオペ育児の負担で精神的に不安定になるケースもあるので、それを避けるためにも利用できる心強い場所です。
子どもを安心して遊ばせることができる
子どもがハイハイ、あんよ…と行動範囲が広がると、家の中での遊びは危なっかしいし物足りなくなるもの。
そんなときに、子どもを広い空間で思いっきり遊ばせることができます。
安全対策も取られているし、スタッフの方も見守ってくれるので安心です。
同世代の子どもたちと触れ合うことはいい刺激になるし、保育園、幼稚園に入る前に集団生活入る練習にもなりますよね。
子育て支援センターには行くべきか?
では、上記のメリットも踏まえて、子育て支援センターには行くべきでしょうか?
もし、お母さんが「行きたいな~。家にずっといるのは寂しいな~」と思うなら、行けばいい。
でも、お母さんが「ほかのママとの交流は面倒だな~、家でのんびりしていたいな~」とか、
「ひとりで散歩してるほうが楽しいな~」と思うなら、行かなくていいと思います。
あと、自分はああいう場所が苦手だけど、「子どものためには行くべきなのかな~」と迷う方も、無理して行かなくていいと思います。
それはなぜかというと…。
子育て支援センターは、お母さんのためにある
ここの認識が忘れられがちなのですが、子育て支援センターは、子どものための施設である前に、お母さんのための施設です。
わたしが保健師さんに言われたことは、
「ママ友作らなきゃ~って思って、行かなきゃダメだと思っている人がいるけど、家にいたほうが楽なら頑張ってこなくてもいいのよ。家に子どもとふたりでいるのが寂しいママや、話し相手がほしいママが気分転換するための場所だからね」
行くことでママが疲れるようでは本末転倒です。
「でも、子どもに友達を作ってあげたいし、発達のためにも行ったほうがいいのでは…?」と思われる方。
あんまり早くに参加しても、赤ちゃんは寝てるだけ、その間はママのお話タイムです(笑)
子どもがほかの子と絡んで遊びだすのも、ある程度成長してから。友達作りは保育園や幼稚園に行ってからでも遅くはありません。
行かないから発達がどうこう…ということも、まずありません。
子どもの成長が気になるときは、支援センターで実施している育児相談、栄養相談を受けることもできます。
子育て支援センターでママ友を作る必要はない。自分に無理せずメリットだけを享受すればOK
子育て支援支援センターが苦手、行きづらい、疲れるというママに多い意見は、「行ってみたら、仲良しグループが既にできていて居づらい」というものではないでしょうか。
こちらは一人で参加しているのに、仲良しのママ達は連絡先を交換済みで、約束して来ていたりして、勝手に疎外感を受けてしまったりとか…。
でも、子育て支援センターでママ友を頑張って作る必要はありません。
子どもが成長してみると、子育て支援センターにお世話になるのは、ほんの一時。
そこで親しいママができなくても、その後の人間関係に悪影響が出ることはありません。
なぜなら、その後に出会うの人間関係の方が自然と濃くなる場合が多いから。
反対に、「早いうちからママ友作りたい!」という方にとってはとても便利な場所。
長く通い続ければ自然と顔見知りのママができて、だんだん居心地のよい空間になるのではないでしょうか。
はじめは緊張する、声をかけるのは恥ずかしいと思うのはみんな一緒ですし。
わたしの場合、長男のときは「家にこもっているのもよくないかな~」と思い、生後2か月から月に1回のペースで通ってみました。
月1ペースだと、それほど仲良くなるママもおらず…。
「もう少しマメに通って、子どもの同級生のママ友作っておくべきだったかな…」と気になった時期もありましたが、長男が小学生になったいま、何の支障もありません。
その後、保育園で仲良しの友達ができました。
なので、次男のときは焦らず、わたしが「行ってみようかな~」と思った1歳過ぎでデビュー。
長男の時のような「ママ友」というプレッシャーや気負いがないので、そこにいるママとタイミングがあればお話しして、そうでないときは一人でぼーっとしたり、子どもと遊んだりして過ごしました。
よく動くようになると、たまに連れて行ってあげるとやっぱりいいですね。
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迷うなら、一度行ってみてから通い方を決めてもいいと思います(どちらかに決める必要もないですが)。
子育てしていると、周りのママの動きも気になるし、情報があってもなくても不安ですが、何事も無理のないペースって大事だと思います。
子育て支援センターの利用も、あくまでも自分の気分転換を目的に、無理のない範囲で活用するのがよいのではないでしょうか。
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