6歳差兄弟になったわけ

年の差兄弟
Photo by ななほしてんとう(photoAC)

いま現在、小学1年生の長男と、1歳の次男を子育て中です。

我が家が6歳の年の差兄弟になったわけは、計画したわけでもなんでもなく、単に授からなかったからです。

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子育て期間はコンパクトにと思っていた

我が家は長男も次男も不妊治療で授かりました。

結婚は30歳のとき。

33歳から不妊治療をはじめて、36歳で長男を顕微授精で授かりました。

長男が2歳になった頃、不妊治療を再開。

兄弟の年の差は、それくらいがいいと思っていました。

子育て期間はコンパクトにした方が、その後の人生設計が立てやすいと思いました。

まぁ、長男が既に高齢出産だったので、わざわざ間をあけるという選択肢は、はじめからなかったわけですが…。

流産を繰り返し、不育症が発覚

ところが、顕微授精を再開して妊娠はするのに、流産を繰り返してしまいました。

病院で検査を受けたところ不育症の疑いが。

不育症の治療もはじめたものの、それでも流産は食い止められず、わたしの流産回数は5回にもなってしまいました。

一人っ子の覚悟

仲良しの保育園のお友達は、みんな弟や妹がいます。

「ぼくも、きょうだいほしい」

といっていた長男でしたが、諦めたのか、だんだんとそういうことを言わなくなっていきました。

わたしも、「どこかで治療の区切りをつけないとな」と思うようになりました。

長男が小学校に入学するとき、わたしは42歳。

「それを過ぎたら二人目は諦めよう」

「いままで不妊治療に使ってきた時間とお金は、これからは長男のために使おう」

そう思いました。

それでも次男はやってきた

不妊治療を続けている間は、もちろん100%授かりたいと思っています。

でも、その願いが必ず叶うわけではないことも分かっています。

だから、人生最後の採卵で育った受精卵が4つ連続で陰性だったときは、もうほとんど希望はないと思っていました。

期待して裏切られると余計に傷付くから、期待しないようにしていました。

そんな諦めモードの心境が何かを変えてくれたのか、最後のひとつでまさかの妊娠。

不育症の治療も上手くいき、我が家に二人目の男の子がやってきたのでした。

ふたりの子をお預かりしている

こうして我が家は、6歳年の離れた兄弟のいる4人家族になりました。

4人家族は、長い間わたしの憧れでした。

いま、4人家族であるという事実だけで、わたしはとても幸せです。

それは、子どもがこの世に生まれてくるまでには、たくさんの奇跡の連続があり、そして子ども達は、ものすごい生命力を持って誕生するんだということを思い知らされたからかもしれません。

そして、もうひとつ、

不妊と不育症で悩み落ち込んでいたとき、

子どもは所有物ではない

神さま仏さまからお預かりしているだけ

いつか社会にお返しするもの

と考えることで、授かれない苦しみから少し逃れることができました。

その感覚は、治療を卒業したいまも持っていて、子育て中の心の支えになっています。

わざわざ我が家を選んでくれた長男と次男を、いつか社会にお返しする日まで大切に育てていこうと、

そんなふうに思っています。

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